『美人妻・母乳聖水まみれ 早乙女美紗』現場ルポ  通常のリア王現場は、午前中にスチール、昼過ぎからビデオ撮影に入る。撮影が終わるのは夜の十時前後になる。ところが、今回の主役早乙女美紗サンは午後五時までしかお仕事できないとゆー制約があった。託児所に預けているお子さんを迎えに行かなくてはならないからだ。  美紗さんの経歴;バツイチである。ダメ男と借金を背負った人生。そんな『男運の悪い女U』がようやく巡り合ったヨイ男が今の御主人で、幸せ家族計画な日々が訪れる。 彼女は妊娠した。月満ちて、腹はパンパンに膨らんだ。その姿を写真に残したいと思った。どうせ撮るなら奇麗に撮りたい。彼女はその道のプロに依頼した。現場にはその時取った妊婦緊縛写真が持参された。 ちなみに、その胎内にいた生命体が、今託児所でお迎えを待っているお子さんである。現在生後八ヶ月。ママのオッパイで健やかに育っている。そう、彼女は我が子を母乳で育てた。で、母乳の出をよくするマッサージってのがある。桶谷式母乳マッサージという。豊田監督がそれを収めたのは言うまでもない。AVで紹介されるのは間違いなく初であろう桶谷式。その効果があってか、この日の撮影中美紗サンの乳は一度も涸れることなく噴出した。前戯の乳揉みでビュッ、本番しながらビュッ、発射ザーメン入りのカクテルグラスにビュッ。まさに母乳まみれな現場となったのだ。  第一本番とフェラ抜きを終え、時刻は午後三時、タイムリミット二時間「おい、鷹。早くシャワー浴びて来いよ」  いつものように、時事ネタから他現場の面白話まで、悠長にベシャリ続ける加藤鷹に監督がはっぱを掛ける。一方で、美紗サンの膀胱具合にも気を揉む。次は放尿シーンなのだ。 「もう我慢できないくらいにしとかないと、カメラが回ると出ないからね」  この日、美紗サンは生理日だった。「母乳の白、経血の赤。紅白でオメデタイ」と監督のみは嬉々としていたのだが、第一本番ではぎょっとするほどの出血を見た。あまりにマニアックすぎる。次はその血を止めたい。 「もっと大きな海綿を詰めましょうか?」と美紗サン。すると、いまだシャワーも浴びずに茶を飲んでいた鷹先生が口を挟む。「大きくしたらダメ。血を吸った海綿をチンポが突いて一層出血しちゃうからね。どれどれ僕が見てあげよう」彼の処置がいかに適切だったかは、やがて始まるカラミ中一滴の経血ももれなかったことが証明する。  オシッコ待ち30分。もじもじとオミ脚を蠢かせていた美紗サン、鷹が手にしたグラスに立ち小便を。その黄金色の液体に母乳をブレンドし、一気に飲み下す。 「OK。カラミは一気に行くぞ。美紗ちゃん思いっきり感じてね。鷹任せたぞ」スタートの号令がかかったとき、残りは一時間をきっていた。僕はそれほど現場に出向くライターではないが、加藤鷹のカラミは何度となく見てきた。ビデオで見た回数は計り知れない。彼の肉体はAVマシンの如し。あまりに完璧なパフォーマンスに、ヒネクレ者の僕は時としてつまらなさを覚えることもあった。しかし、この日のカラミは、ヒネクレ者のやっかみなど入り込む余地がないほど際立っていた。  AVマシンは美紗サンの乳首を摘み母乳を噴水のごとく飛ばした。マンコを指で掻き回し潮を噴水のごとく飛ばした。「そろそろフェラに移ろう」と焦りをを見せる豊田監督。立場上致し方なしだ。が、鷹はペースを変えない。さらに乳を搾る。「ほら見て、乳首が射精してるみたいだよ」「ああいっぱいでちゃう」  モニターを見守る監督がじりじりしているのはわかる。が、鷹は監督の指示を無視したわけではない。正確な体内時計に従い完成ビデオの尺を想定したかのようにルーティンワークを推し進める。ガチンコ本番。騎上位で、立ちバックで母乳を飛ばす人妻。黒バックに母乳の白い軌跡が映える。いきまくった人妻の胸に射精。間髪を入れず、AVマシンは消防車の放水のような勢いで放尿を開始。決めの台詞も滞りなくこなし、「どうだ?」といいたげに監督を見た。  時刻は午後五時五分だった。